No.2 始めまして。早速の質問で失礼致します。 紫織お嬢様はお琴の腕がプロ級だとお伺いいたしましたが、 お琴という楽器は、大変体力を使う楽器かと存じます。 (私も師匠に「身体で弾きなさい」と習っております。) つきましては、とても身体がお弱そうなお嬢様。 実は背筋腹筋が大変お強いのではないのでしょうか? 何か『自分は意外と丈夫かも~』と思われた事はございませんか? 病は気からとも申しますので、もしそんなエピソードが思い当たれば 違うご自身を発見されるかもしれませんね。教えていただければ幸いです。 HN りゅう
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お琴の腕前がプロ級だなんて、それはただの噂ですわ。 祖父の周りの方々が、よくわたしのことを誉められて、 いつの間にか噂だけが一人歩きしているものだと思います。 子供の頃からひ弱だったわたくしが、あなたのおっしゃるとおり、 「意外と大丈夫かも…」と思い始めたのは、 真澄さまにお出会いしてからですわ。 ひとに会うのが、これほど楽しくて待ちどおしいものだなんて…。 生きることがこんなに幸せに感じられるなんて…! 最近はお医者さまもびっくりなさるくらい、顔色がよくなったって言われますのよ。 「ひとは生きがいをみつけると元気になる。 それが最高の健康法だ」ってお医者さまはおっしゃいますの。 真澄さまのためにも、もっと健康になりたいって思いますわ。
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No.1 あなたに真澄さんをあきらめて欲しい気持ちでいっぱいです。 真澄さんを愛していらっしゃるのなら、どうか身をひいてくださいませ。 それがあの方がいちばん幸せになれる方法です。。 ゆきさん
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なんて悲しいことをおっしゃるのでしょう? わたくしにはあなたのお気持ちがわかりませんわ。 なぜ婚約者である真澄さまから、このわたくしが身を引く必要があるのでしょうか。 真澄さまは、この世でたった一人の愛する方。 たとえこの先、あの方がご病気になられても、もし事業に失敗なさって破産するようなことがあっても、どんなことが あっても、わたくしがあの方から離れることなど、けっしてありませんわ。 心の底から真澄さまを愛しています。 あの方を本当に幸せにできるのは、わたくしだけです。 紫織は、そう信じています。 一生、真澄さまと幸せに添い遂げてみせます。 |